50代セミリタイア始めました

もう二度とサラリーマンはやらない。『長生きリスク』を念頭に置いた「セカンドライフ」ブログ

金融機関が破綻した時を考える


バブルが崩壊して不動産が一気に値下がりした時も、リーマンショックで株価水準が一気に切り下がった時も、欲も才覚もなかった私は不動産にも株にも手出しができず、結果的に痛手を被ることはありませんでした。


そのため当時、比較的冷静に事態の推移を見守ることができました。
地価がずっと値下がりを続け、株価水準が一気に切り下がる様を見ていて、何事にも、特に欲得に関することに『安全確実』はないことを肌身で感じました。


そこで、今考えているのが普通預金の安全性です。


かつての都市銀行が合併吸収で数行になり、肩で風を切っていた証券会社が次々に破綻し、銀行と向こうを張っていたサラ金が今では軒並み銀行傘下に吸収され、今まさにタカタや東芝が目も当てられぬ惨状となっているのを見るにつけ、銀行預金だけは大丈夫とも思えませんので。


というのも、先日、退職金が振り込まれましたが、この虎の子は"安全確実"に運用しないことには老後の目処が立ちません。
そうなると一見鉄板の銀行にまつわるリスクも考えます。
銀行が破綻した際に預金保険制度で保証される限度額が一千万円と破綻日までの利息。
早々に分散させる必要があります。


確か郵便貯金は保護の上限がもう少し上だったと記憶していたのですが、改めて調べてみるとゆうちょ銀行も民営化されたためか元々私の記憶違いか、保証される限度額は一千万円で一般銀行と変わりありませんでした。


私が持っている銀行口座は、遥か昔、就職した際に会社指定の口座を作ったのと、子供の時に両親が作ってくれた郵便局の口座のふたつっきりです。さすがに足りません。
この年になって新たに銀行口座を開設することになるとは考えていませんでした。
普通に都市銀行の口座を作るか、セブン銀行のようなネット銀行に口座を作るか、現在思案中です。


思い出しましたが、そういえば20年前、ヤオハンの転換社債で百万円を水の泡にしていたのでした。戦後初めて社債が紙くずになった事案ですが、私はそれの直撃を被っていたのでした。黒歴史としてすっかり自分の頭から消去されていました。


あの時は『上場企業の転換社債が償還されなかったことは戦後一度もない』『安全、確実、高配当』という証券レディの勧誘電話に合いの手で乗っての"被弾"でした。
最終的に10万円程度は返ってきましたが、失った90万円は、自分の頭で考えることを疎かにした罰だと考えて諦めました。


現在、バブル景気を上回る、戦後三番目の長期景気が続いていると喧伝されていますが、まさか信じますまい。銀行の連鎖破綻は過去に事例はいくらでもあります。
口座分散だけでなく、いくつかの金融資産に分散させていこうと思います。
このあたりも自分の目で確認して自分の頭で考えて実践していきます。
差し支えない範囲でここにも備忘録的に書いていこうと思います。


自力、自己責任で、確実に